転職サポートの仕事をしていると、男女比としてはあまり差がないように思います。
むしろ、女性の方が具体的に転職先や自分のキャリアについてイメージできている方が多く、転職活動もスムーズに進む印象があります(個人の感想)。
しかし、女性が転職活動を行う際、さまざまな壁に直面することがあり、男性に比べて難易度が高いのでは?と巷で言われているのも事実。
例えば、背景としてジェンダーバイアス、ワークライフバランスの課題、給与格差、自信の欠如、ライフイベントとの両立、業界の偏りなど、複数の要因が絡み合っているのかな~と思います。
このブログでは、女性の転職が難しいと言われてしまう理由とその背景、具体的な対応策について、考察します。

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1. ジェンダーバイアスによる採用のハードル
女性が転職で直面する大きな壁の一つは、採用過程でのジェンダーバイアスです。
改善されてきており、どんどん選択肢の多い世の中になっていると思います。それでも、未だに「女性は、出産や育児で退職するリスクが高い」といった無意識の先入観が存在する場合があります。
育休取得が女性だけでなく男性にも浸透している現代では、まれな事例ではありますが、一部では女性が不利になることもあるようです。特に、「長期的なコミットメント」を重視する傾向が強い社風の企業では、男性が好まれることもあるようです。
厚生労働省の2023年データによると、女性の管理職比率は12.4%と男性に比べればまだまだ低以上今日です。
「面接で『結婚や出産の予定は?』と聞かれた」との声がXなどでは散見されますね。事実かどうかは確認できませんが、このような質問は違法だという認識が広まってくれるきっかけになればいいなと思います。
自由だと思うんですよ。
家庭を選ぶ権利もある。キャリアを選ぶ権利もある。それは男女などの性別で決められるものではなく、個人の持ち味で。適材適所が最適解だと思っています。

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2. ワークライフバランスの制約
これも女性に限ったことではありませんが、まだまだ【家庭や育児は女性の仕事】と押しつけられる機会が多いように感じます。
事実、我が家でも主戦力は嫁です。普段、仕事も生き方も自由すぎる嫁ですが、母としては本当にしっかりしており、頭が下がります。代打を指名されても、私の能力では戦力害ですね…
仕事と家庭・育児のバランスをとるのは想像を絶する苦労がありますから、柔軟な働き方(リモートワークや時短勤務)が可能な求人が限られると、選択肢が狭まりまってしまいますね。
日本の労働市場では、フルタイムかつ長時間労働を前提とした求人が多く、2024年の総務省調査では女性の非正規雇用率が約44%(男性は20%)と高いままです。
育児中の女性にとって、こうした求人構造は大きな障壁となります。
最近は、時短勤務前提の転職エージェントもあるほど、市場のニーズが高まっています。
正直、優秀ですよね。時短でフルタイムと同じレベルの仕事をしてくれる人材ですよ?子育てが落ち着いた後は間違いなく即戦力です。優秀な人材が、選択肢を一つでも多く人生の選択をできる世の中になっていくのを切に望みます。
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3. 給与格差とキャリアパスの制限
女性と男性の給与格差って何で未だに解消されないのでしょうね?
たまにあるのですが、女性と男性で給与ベースがことなる企業も未だに見受けられるのです。日本の七不思議に認定してもいいくらいですね。
転職を検討する際、現職の給与水準が基準となることが多いため、年収アップのハードルもアップ…。また、育児で現場を離れていた期間を【ブランク】と捉えられてしまう場合も多く、収入面で低く抑えられてしまう傾向があります。
家庭と両立するために、あえてパートや非正規雇用を選ぶ女性も多く、就業環境の整備は急務、といったところでしょうか。対応策としては、エージェントが間に入ることで、思わぬ金額まで年収アップしての転職が可能になった例もあります。やはり、私は転職エージェントの活用をオススメします。
ちょっと脱線しますが…
私の知人の会社では、子連れ出社がOKなところがあり、企業型保育園が併設されていて、保活問題と無縁だと聞きました。また小学生でも不登校児童が増えている影響もあり、交渉すれば子連れで出社したり、在宅へ切り替えることが可能だとのことです。
率直に、いいですよね!こういった柔軟な働き方が増えていけばいいのに。

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4.業界や職種の偏りとスキルの壁
女性が多く活躍する業界(医療、介護、事務)は選択肢が限られ、高収入や成長分野(IT、エンジニアリング)への参入が難しい場合があります。
STEM分野の女性比率は約15%(2023年)と低く、未経験からの挑戦にはスキル不足や学習コストが障壁に。
最近は、無料のプログラミングスクールや某CMでお馴染みの女性×ITに特化したリスキリング支援企業なども登場し、IT転職に成功した事例が紹介されています。
特にリスキリング転職の分野は、国が全面的にバックアップしている分野なので、都道府県単位でも支援活動が活発です。ぜひ、検索してみてください。
こうした情報を知っているのと知らないのとでは、やはり転職の選択肢がかわってきます。

【結論】性別による転職の困難感は乗り越えられる!
女性だから転職が難しいということではなく、その方の置かれている状況によるということだと思います。
背景にあるジェンダーバイアス、働き方の制約、給与格差、ライフイベント、業界の偏りなどの課題は、ある意味、他者の課題ですから、変えられない部分もあります。だからこそ、変えられる部分=自分の課題に着目して、課題を達成していくことこそが、転職成功の秘訣なのではないでしょうか。
自分のキャリアイメージ、現実的なワークライフバランスをしっかりと把握し、希望を明確化することが最も大切なことだと思います。そして、年収や勤務時間などの自分では交渉しずらい項目についても、入社前にきっちりと交渉しておくことでミスマッチを防ぎ、短期離職を回避することにつながるでしょう。そのためにも、転職エージェントの活用をオススメします。
対人関係は、どうしても相性がありますから、口コミ等を参考にしつつ(鵜呑みにせず)、自分で登録して相談してみることで未来が開けるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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